大阪自然教室

子どもと関西の自然に!野へ、山へ、川へ、そして海へ!

みどりのしんぶん 492号編集後記

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新年あけましておめでとうございます。大阪自然教室も秋には44年目に入り、「みどりのしんぶん」も九月号で500号に達します。
昨年は戦後70年の節目の年でした。節目の70年の検証によって、少し立ち止まってまともな議論が巻き起こるのでは思っていたのですが、この1年、集団自衛権の安保法制に象徴されるように、憲法学者が違憲と言い、世論調査でも圧倒的多数説明不足であり、半数以上が現時点で成立させるべきではないと出ており、国会ではまともに答弁できないのに強行採決され、そのことが何ら問題にされないことに呆然となりました。
マスコミも牽制されて萎縮しての自主規制どころか、問題の指摘もせず一方的に垂れ流す報道姿勢は、かつて戦時体制に迎合して戦争に加担した反省から、世の木鐸たらんとした兵船直後のマスコミの気概などみじんも感じられず、この1年まともに新聞を読む気が失せています。(ブロック紙や地方紙は頑張っていましたが、中央紙はひどいです)

消費税アップでも、軽減税率でも導入によって庶民の味方だとドヤ顔してますが、ならば消費税のアップをしなければすむ話であり、さらに、消費税導入、税率アップの度に社会保障の充実のためと説明しながら、社会保障費は削られていく一方であり、ますます非正規雇用率が増え、社会のセイフティーネットもズタズタまま、拡大していく所得格差を是正していく姿勢などみえません。

OECDの統計では子どもの貧困率は34カ国中11位の6人に1人、しかし対策は掛け声だけで終わっています。同じ統計で教育の公的支出は4年連続最下位なのに、義務教育の教員を減らし、国立大学の予算は縮小し、しかも、学費も値上げするようです。奨学金も有利子なので多大な借金を抱えるため就職できなければ返還できず、アメリカのように経済的徴兵制が現実味を帯びています。

先日、吉永小百合さんが現在の日本状況を憂えて「いつまでも戦後が続いて欲しい」と語られていました。ここ2・3年、戦後積み重ねてきた社会の様々な枠組みや理念といったものがガタガタと崩れていっているような気がしてなりません。

戦後の高度成長の反動である公害や自然破壊への抗議活動から生まれた大阪自然教室です。目の前に「智頭」に代わる活動拠点の問題もあり、今年も課題は山積みですし、これからどれだけ続けられるかわかりません。ゴマメの歯ぎしりかもしれませんが、これから日本はどこに行くのか、気がつけば「戦前」ということだけには決してしたくありません。

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