大阪自然教室

子どもと関西の自然に!野へ、山へ、川へ、そして海へ!

みどりのしんぶん 493号編集後記

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昨年の冬休み、福井県南越前町今庄・板取宿で「板取自然教室」を初めて行いました。グルッと雪に囲まれる豪雪地帯で本格的な茅葺き民家に宿泊する、中学・小六を対象として企画しました。ここ数年、雪が積もるのは年明けと聞いてましたが、山を30分も登ると「今庄スキー場」があるので、雪がなければスキー場へ行って遊ぶことにしていました。

残念ながら、今年は観測史上最も暖かった12月、とても冬とは思えない春先の陽気でしたので、雪は数回降ったものすぐに解けてしまい、スキー場ですら人工雪で一部を滑走可能にしていたようです。それでも、子どもたちは連日スキー場へ行ってたっぷり遊び、スキー場に併設されている温泉に浸かって大満足で戻ってきていたようです。

20年ほど前、宿場の中で茅葺き屋根が残っていた4軒の民家を集め、屋根の萱を吹き替え、昔ながらの囲炉裏を残し、火を炊いた煙は天井裏に抜けるようにしてありました。さらに、一階の生活空間を台所や風呂やトイレなどを現代風に3軒を改装し、そこに生活して管理することを条件に入居者を募集したそうです。その1軒が荒れているのを見かねた赤星弘毅さんは、4年前から借りて時間がある限り通っているそうです。

囲炉裏でマキを直接燃やすと煙が出すぎて生活空間に影響するので、時計ストーブを据えてマキを燃やし、煙突で煙を屋根裏へまわしていました。
主に、男子は屋根裏に寝たので煙にいぶされて臭いは染みつき、また、茅束のすき間から入る寒気に震えていたようです。また、3 ・4人が生活する程度のスペースなので、やはり20人を超える人数が生活するには狭かったです。何もなく昔のままの状態で保存してある隣の家を、集いなどで使えるように配慮してもらいましたが、土間などの余裕の空間がなく、台所も狭いので一度に作業できる人数も限られ、調理に時間もかかりました。一番つらかったのはトイレで、隣にもないので一つしかなく、どうしても集中するので大変だったようです。

赤星さんは腐っていた床板を張り替え、畳も入れ替え、火を炊いて湿気を追い払い宿泊できるようにされました。茅葺き屋根の維持管理にはお金も手間もかかるので、次の世代が負担なく保存していける体制を作るために、茅場も復活し、家を生かしたソフトを開発して行きたいと話しておられました。今回、役場には今庄駅からの送迎にスクールバスを提供していただきました。今後とも板取宿で活動することによって、赤星さんと町に協力していきたいと思っています。

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