秋。

それは収穫の季節。

というわけで稲刈りだ。

作業しようとすると降りだす雨、稲を差し置いて増え続けるヒエに悩まされながらも、
やっとこの季節がやってきた。

週末の連休を利用して集まったいつものメンバー。
今回の作業はたっぷりと実った稲を刈り、稲干し台に干すところまで。

稲干し台のスペースを確保するため、とりあえず田んぼの手前一帯を刈り広げる。
手のひらにいっぱい×2の束を1つにまとめ、古いワラでしっかりと縛る。
その古ワラは去年の収穫時にちゃんと保存していたもので、その一部を使い草履やミノ、正月の飾りや、納豆の床に使う。本当に無駄がない。

縛り方1つにしても、後々稲干し台に掛けていくことを考えてきっちりきつきつに縛らないといけない。
すべての稲の根元が揃っていることも重要だ。
地元のおばちゃんが一番効率のいい結び方を教えてくれた。腹を使って稲の根を揃えるとか。
「あんたは腹が出てるから揃えるのに丁度いいよ」
熱田から帰って最近はOSKの親班にはたかし最近痩せたって言われてたんだが、
比べる資料がない人には通じないんだ。飛べない豚はタダの豚だ。

本来なら、稲刈りと稲干しは同じ日に行う作業ではなく、まず田んぼ全面を刈り取ってしまい、後日稲干し台に掛けていくことになる。その間、刈り取った稲の束は田んぼ一帯にクルっと広げてテントのように自立させておくのだが、今回は日も少ないので稲干し台の建築を急ぎ、刈ったそばから干していった。

干したら干したで、稲の重みで支柱が沈み、稲穂が地面に付いてしまう。
「稲穂から芽が出てしまうからなぁ」と石元パパ。
もうすっかり百姓の目線だ。急遽稲干し台の底上げ作業を行った。

午後からは残った稲をバインダーで刈り取る。
バインダーというのは、刈った稲を束ねるところまでをやってくれる機械だ。
いざ機械を使おうという段になってまた雨が降ったりとうんざりなタイミングだったが、
なんとかすべて刈り取ることが出来た。

あとは適度な水分量に乾燥させ、脱穀、精米すれば、1年の苦労の結晶。
世界で一番おいしいお米が食べられる。

次に智頭に行くときは、待ちに待った収穫祭だ。