その昔、たかし君は例会の作文が当たっただけで泣いてしまうような、繊細な少年でした。それが今では自分がリーダーとして子どもに作文をお願いしてるなんて、思えば年月が経ったもんです。
最近は子どもの数が少なく、1人の子どもに作文の当たる頻度も増しているようですが、リーダーはみんな心からみんなの作文を楽しみにしているので、たくさん書いてもらえたらいいなと思います。
11日、中津での新年最初の例会、「凧揚げ大会」が終わった。子ども達の作文はその日か次の日には書き上げてもらい、OSKの事務所、もしくは時間的余裕がなければレイアウト担当のもりもっちゃんの元に届けられる。
毎月のみどりの新聞は、ページ数とその内訳が会議で決められる。例会の作文に加え、特別教室の作文、不定期で見開き部の特集ページなど。
レイアウトというのは、その決められたページ配分に従って、作文の文章をどこに入れるか、挿絵をどこに入れるか、タイトルや子どもの名前を入れる部分はどこか、という配分を決める作業である。もりもっちゃんや、代表西村氏が主に担当する。
「どこに何を入れるか」を決めるレイアウトが決まれば、その後はそれぞれの職人による分業の始まりだ。
手元にみどりの新聞があれば、例会の作文が載っているページを開いて見てほしい。
ページの1番上部、毎月の例会について、季節感やそこで遊んだ内容を踏まえて2ページに渡って大きなタイトルが付いている。これが大題字。
対してそれぞれの子どもの作文のタイトルを、小題字と呼んでいる。
「ドングリ」「イチゴ」など、絵で表せるものを絵にしてみたり、「楽しかった」とか、「失敗したけど・・・」とか、字の形を変えて感情が目に見えるようにしてみたり。かっすん、ちはる、かよ、たけなど、題字を作るには絵心と字の才能をバランス良く持っている必要があるのだろうか。
作文の文章も、今は活字で打てばすぐに終わるのだが、みどりの新聞はそうしない。すべて手作りというところに思い入れがある。
本文の字を担当しているのは、最近ではかなこ、まゆこ、みはる、など割合若手のメンバーである。
毎週木曜の会議において、会議録の字が綺麗だった、というところから始まり、まずは新聞の「字」要員にステップアップする。
ただ単に「綺麗な字」と、「みどりの新聞で見やすい字」というのは違う。大きさ、見やすさ。変に達筆過ぎてもいけない。あくまで読者は子ども達だ。その辺り、書道八段の腕前を持つみきはさすがだ。ちなみに年末リーダーは子ども達に送る年賀状のあて名を分担して書くのだが、そのときのみきの字はもう。
おれは書道のことはよくわからないので自分の知ってるジャンルに当てはめて考えるが、例えば女子柔道の田村亮子は柔道4段である。その倍。みきが本気で書いた文字とか見たらたいがいの病気とか治りそうである。
「目で見る芸術」関係全てダメなおれにとっては、六郎を始め、たつを、なほなど挿絵担当のリーダーの仕事は、最もわかりやすい「必要不可欠」だ。いやほんと無理。
さらに職人角さんによる表紙、代表西村氏による編集後記を加え、みどりの新聞の原稿は完成する。
みんなの家に新聞が届くまで、ここまでで3分の2くらいの作業だ。