さて、リュックである。

リュックは前回の稿で述べた装備がすべて収まるもの。
とは言っても体に合わない程の大きさのものは非常に体力を消耗する。十分な大きさの物を使うということに加え、装備品のスリム化を心がけてほしい。

小学校の家庭科で作るナップサック。最近は見かけないので今でもそれを作る授業があるのかはわからないが、あれは山歩きには適さない。歩くたびに背中で荷物が左右に振られる。また重い荷物を入れると肩ひもが背中に食い込んで地獄。
背中と肩のしっかりしているものを。

そして繰り返すが、すべての装備をリュックに入れることが大事だ。
よく水筒を肩掛けにしてくる子がいるが、藪に入るとぶらぶらして邪魔だし、危ない。

リュックの中には着替え、弁当とおやつを少々、水筒、水遊び用のサンダル、スーパーの袋、筆記用具、雨具などが入る。

お弁当。

というよりお弁当「箱」についてだが、中身のこぼれない、密閉性の高いものを。着替えがだし汁臭いとヘコみます。
中身はまぁ好きにしてくれればいい。毎度ごちそうさまです。

水筒。

温かいとか冷たいとかということは重要ではない。最も大事なのは十分な量があるということ。魔法瓶タイプは保温の為に空洞の部分があり、かさばり具合に比べ量が入らない。最も重宝するのはペットボトルだ。軽くて丈夫でかさばらず、しかもかっこいい。

おやつは別に必ず持ってこなければいけないというものではないが、1つあれば楽しみも増える。
飴、ラムネなど、小さくてゴミの少ないものを。
ガム、スナック菓子はだめです。缶ジュースもだめ。ペットボトルのジュースをそのまま持ってきても、リーダーが笑顔で取り上げます。
ちなみにおやつを持ってきた子は必ずリーダーに分けてください。

水遊び用のサンダル。

自然の川の中は岩や砂利、流木やガラスの破片が落ちている。
本当の自然の川にガラスの破片が落ちているわけはないが、例会で行く程度の山にはいたるところで人間のゴミを見るというのは事実だ。
サンダルはそういったものから足を守るためのものであり、当然履いたまま水に入る。

今は「ウォーターシューズ」などという便利なものが安く売られているので、1足用意するのもいいだろう。サンダルならかかとに引っ掛けが付いたものを。突っ掛けタイプは流れの速いところでは2秒で脱げて流れていきます。

人工のプールと、自然の川遊びの最も大きな違いは、水に入っているときと水から上がっているときが明確に分かれていないというところだ。
今夏、熱田では川遊びの日というのがあり、2つの川遊びポイントを1日で移動し、水遊びを満喫した。ポイントからポイントへの移動中は川遊びの姿のままで長い道のりを歩く。普通の靴としての機能もある程度こなし、また水の中でも安全、という靴がほしい。

ウォーターシューズもなく、かかとつきのサンダルもないときに、OSKが昔からお勧めしているのは、学校の上靴。そういやウォーターシューズと良く似ている。
ま、月曜に体育の授業がある子にはちと酷だが。

この稿さらに続く。