毎月の例会後、リーダーは反省会を行っている。学年ごとに今日歩いたコース、遊んだ内容を書きとめ、その後全体で発表して情報を交換する。子ども達は見ることのない、リーダーの真面目な一面である。
その反省会が、天王山の12月は寒さに震えながらのものになる。寒さに強いおれにもそう記憶されるくらい、日が沈んでからの気温の下がり方に拍車がかかる。
その寒さが、イチゴの実を実らせる。2年生の少年少女は山に入って道端の野草や実を食べるということに抵抗のある子が少なくないのだが、せっせとイチゴ採りにはげむ。今回はみんなで集めたイチゴでジャムを作って食べようと、パンまで用意していたのだが、ちょっとした時間配分のミスからその時間もなくなってしまった。
谷を流れる川を、小さな石の足場を探して歩いていく。時に腕だけの力で大きな岩場を降り、また覚悟を決めて川を飛び越える。
水に濡れないようにと下ばかりを見ていると、倒木に頭をしこたまにぶつけたりする。今回歩いた谷は、正直2年生には相当キツいコースだった。「もう山キライ」なんて子も出たほど。
まぁそんなこと言わずに、1月の凧揚げで気分を変えてもらって、これからの例会にも懲りずに参加してほしい。
もうあと例会も3回で1年が終わる。
初めて今の2年生に会った時から、少しでも彼らは強くなっただろうか。自然が好きになっただろうか。
今来ている子ども達が、2年目、3年目も変わらず参加してくれたら、と、そんなことを考えながら、この時期は子どもと遊んでいる。