暑い。
1週前の下見では山池からさらに北のドライブウェイを周り、滝道を降りてきたが、絞ったTシャツからぽたぽたと汗が流れた。観光地として大阪の他からも有名な滝道が、我々OSKのメンバーには意外と縁遠い。この日滝道からの帰途目にした光景はまさに地獄絵図だった。
山道脇に20台程度がやっと収まる駐車場の順番を待つ車の列が片道一車線を占領し、少なくとも下見で歩いたおれとかっすんが見ている間一向に動きはなかった。
本道をはずれ、滝におりると滝そばのひとっところに涼を求める家族連れが群がり、出店の管理人か、「川に犬を入れないでくださいオムツをつけないでください食べ物を持ち入らないでください」ぎゃぁぎゃぁ叫ぶおばさん。そういえば川で遊んでいるのは圧倒的にお母さんと子どもが多いような気がする。とするとあの完全に膠着した渋滞は家族を連れてきただけで、どうせ同じ目的で埋まっているのだから夕方まで空くことのない駐車場の順番待ちをするお父さん達か。
自然を知らない家族が自然を求めるとこうなる、という姿を見たようで凄惨な光景だった。
さて、相変わらず「熱中症注意」の予報がでる酷暑の本番。いつもの道を山池に向かった。
どうでもいいが、箕面の例会で毎度偶然すれ違い、ささやかに親交を深めている人がいる。
見るからに礼儀正しい、大きな犬を連れたイギリス紳士なのだが、年に4回の箕面例会でしょっちゅう遭遇するのだから日曜の散歩コースにでもしているのだろう。とにかくいつもごきげんで歌い、道行く人に挨拶する。またこの挨拶が非常に紳士的で、かぶっている帽子をいちいち胸まで持っていくのだ。
そしてその歌がまた、「Ebony&Ivory」だの「We Are The World」だの、往年の名曲ばかりで思わず一緒に熱唱してしまった。向こうもえらく喜んでもらえたようで心からのハグで迎えてくれたのだが、バシッと着こなしたスーツが汗でしっとしとだった。もうハグはしない。
いつものトンネルから、山池への急な坂道を登る。年々この坂が体力的にきつくなってくるような気がする。
山池について弁当を使う。夏の特別教室からのお試しが今月は多く、初めての例会参加という子も多くいるようだが、そのうち慣れてくるだろう。
今月はリーダーにも新メンバーが参加した。ありさは元体育会系出身だそうだが、初めての例会は意外にハードだったようだ。使う筋肉が違うというのはなかなか大儀なことのようだ。
山池から定番のコースを外れ、滝道方面へ抜ける。長く自然教室で箕面をあるく中でも、人の多い滝道はあえて避けてきたものだが、人の集まる滝周辺から少し降りた場所の川で汗を流す。さらにいつもの定番の場所でも川遊びを堪能した。
とにかく暑い。9月の例会ではもう少しましになっているのだろうか。そういえば暑い中でも、日の落ちるのが気のせいか早くなっているような気がする。
早く涼しくなってくれればいいなぁ。