今年こそ夏休み企画の募集要項を 6 月半ばには印刷したいと作業を進めましたが、10 日ほど遅くなってしまいました。会員対象を拡大した小学一年に対する企画と中学生を対象とする企画をどうするかに手間取ったこともありますが、根本的な問題はリーダー不足につきます。このところ、大学では前期試験を 7 月末から 8 月初旬に行うことがすっかり定着しましたが、さらに、試験の後盆前まで集中講義を行うところが増えてきました。そのため、大学生のリーダーが少なくなっている中で、ますます動けるものが少なくなって担当者が決まらず、企画を詰めることができないまま時間だけが過ぎていきます。それぞれの企画に必要なリーダーのメドも立たぬまま見切り発車となり、その後もなかなか必要な枠をすべて埋めることができませんでした。さらに、「祝島」と「智頭・野原班」などでは、賄いを「親班」に参加している会員の親御さんにお願いしました。
大阪自然教室だけのもんだいでなく、学生によって支えられている夏休みに子どもを対象に野外活動などを実施してきた多くの団体が頭を抱えていることです。このことは子どもたちから自然に触れ合う機会を奪ってしまうだけなく、教師や保育士を目指す学生だけでなく、少子化が進み兄弟も少ない時代だからこそ、小さな年下の子どもたちに頼られながら面倒を見ることは、一般の学生にとっても貴重な体験となり、社会にとっても世代交流がなくなることは損失だと思います。
昨年、東大がグローバル化に対応するために「9 月入学」の実施の検討に入ったことが報道されました。このことの是非を問う論戦の中で、志賀大学の佐和学長が「海外からの留学生が来にくい」とか「日本人の海外への留学が減った」ことは学年歴の違いからではなく、教育の質や大学のシステムの問題であることを指摘されていました(この辺の詳しいことは、話がそれるので省略)。入学時期の変更をやるのなら、東大など一部の大学がするのでなく、全大学と小中高が変更すべきであって、それも韓国のように 3 月入学が良いのではと提案されていました。かんこくでは 4 月入学から一時 9 月入学にしたものの、その後 3 月入学に変更したそうです。なるほど、3 月入学は卓見だ!と思います。大学の授業日程も窮屈そうに見えますし、私たちが頭を悩ませているのも、大学と小中高がずれているからなんです。
小中高は変更しないで大学だけが変更するのでは、入学が決まってから 9 月までの時間をどう過ごさせるかなども含めて混乱するだけです。さらに一部の大学だけとなると、二つの制度が混在する訳ですからさらにややこしくなるだけです。佐和氏が言うように、会計年度の変更などの摩擦も最低限ですみますし、後期が 9 月始まりなので、海外留学や帰国編入もスムーズに対応できるので、実に現実的な方法であり、是非検討して欲しい課題だと思います。
※ 8 月分の投稿が遅くなりました。申し訳ありませんでした(事務局)