昨年まで46年間「一月例会:凧揚げ大会」を行ってきた、淀川横の旧中津運河跡の空き地では、いよいよの「阪神高速・淀川左岸線」第二期工事が昨年夏頃から始まったので、ついに新たな場所を探さねばならなくなりました。

凧揚げができる十分な広さがあり、直火とはいかないまでも火が使えて、できればトイレと水道があって、しかも駅に近いこと。これらをすべて満たす場所なんかあるわけがないよなと、第二期工事の予算がついてから2年ほど、なかなか思いつかず悶々と時間だけが過ぎていくばかりでした。
「凧揚げ大会」という形すらあきらめかけていた10月例会「親班」において、中津の対岸の西中島河川敷では一人500円出せばバーベキューができる」という話を聞いて、半信半疑でネットで調べてみました。以前から淀川河川敷ではよく少年野球やサッカーをしているのを見かけてましたが、大阪では市内の運動公園が少ないのでスポーツ広場に河川敷を開放しているのかなと思っていました。

淀川河川敷の利用は実際にもっと進んでいました。「都市公園」と同じ位置づけの「淀川河川公園」として整備されて、一般市民に開放されていました。市民が使う市民公園と言うことで、それぞれの河川公園には水道やお便所が常設されており、駐車場も無料で隣接していました。
さらに、「都市公園」では火を使うことが禁止されていますが、バーベキューをしたいという要望が多いということで、区域を区切って火を使うことができるとしていました。
お金を取られるのは人気の西中島地区において4月から11月までの期間のみでした。

早速、話を聞きに国交省の河川公園管理センターに行ってみました。20人以上が使用する場合は使用届(占有許可ではない)を事前に提出する必要があることと、やはり直火は無理であり、市販の足がついたバーベキューコンロ程度の使用と言うことでした。
淀川の三川合流点まで、「淀川河川公園」は両岸に20数カ所あります。その中で交通の便を考慮して、中津対岸の「西中島地区」と「太子橋地区」の二つを候補地として下見をしました。広さが十分にあって利用者も少ない、地下鉄「太子橋今市」駅から徒歩10分の「太子橋地区」に決めました。


新しい「淀川河川公園」でも火を使えることになりましたが、課題は市販のバーベキューコンロという制限の中で、昨年までのようにブタ汁ができるかということです。
当初は無理かなと思い準備を進めましたが、寒い時期でもあるのでやはりブタ汁は欲しいと検討してみました。
これまでは会員の親御さんに作っていただいていたゴトクの上に、アルミ製の重い大鍋を置いていました。大鍋だけでも重いのに、そこに食材と水を加えると相当な重量になります。それを支えるにはこんろなどあるのかということです。
加えて、これまで火力は淀川の流木を集めたり、建築現場の廃材で行ってきました。それに変わる火力となると豆炭やオガライトになりますが、それで十分な火力が得られるかということです。

今回いろいろ考えてみましたが、いろいろ調べてみましたが大鍋を支えるには市販のコンロでは無理がありました。また、プロパンバスを使うことも考えましたが、その場合は河川公園の使用要領では厳しくなり別の申請形式となって、審査に三ヶ月以上かかるということでした。

そこで、今回はとりあえずゴトクを使用することにしました。一つは、ゴトクの内側に入る焚き火台を買って、大鍋を支えることにしました。これだと大鍋と焚き火台に隙間が数センチありました。
もう一つは、ゴトクの上で大きめの丸型のバーベキューコンロそのまま載せて、その上にバーベキューコンロを置きました。これは少し値段も張りましたが、サツマイモを焼いたりするのに便利かと購入しましたが、コンロのアミ部分に大鍋を載せることになり、そこの空気穴の小さので、空気の取り入れに不安がありました。
また、最初に入れる水を少なめにして、補助的に用意したカセットコンロで湯を沸かすことにしました。
当日、お母さんたちにお手伝いをしていただき野菜などを切りましたが、初めてのこともあり、初めてのこともあってやはり段取りも悪く時間がかかってしまいました。
また、サツマイモ焼きに威力を発揮するのではと期待した丸型のバーベキューコンロも、あまり詰めすぎたりして効果的な使用ができませんでした。
豆炭もオガライトも火持ちがいいというだけで、これでは火力が足りませんでした。今回の試行を反省として、来年はもっと工夫できるかなと思いました。

<写真3・4>

今回の「凧揚げ大会」を河川公園管理センターの方が来ていました。今回の利用の仕方でいいのかお聞きしたところ、大丈夫とのことでありました。
管理センターでも2月に「凧揚げ大会」の企画をするので、どんなことをするのか参考にしたいと言うことでした。また、市民に開放しているのでもっと使って欲しいそうですが、スポーツ広場の利用以外はあまりないようです。

横に駐車場があり荷物の搬入も楽であり、駐禁の取り締まりも気にする必要もありませんでした。しかも無料。駅に近くて、もし集合時間に遅れても会場まで迷うことはありません。凧揚げで子どもが走り回っても交差することなく、水道やトイレも完備していて申し分ないフィールドでした。
寒くて風が強い日はちょっとシンドイかなと思いますが、火の使用について工夫して今後もここで行いたいと思います。