現在、昨年まで「1月例会・凧揚げ大会」を行っていた「中津運河跡」は「阪神高速・淀川左岸線」の工事が本格化しています。

「阪神高速・淀川左岸線」は地下トンネルですが、堤防の間の平地には下水道管が埋設されており、前段階としてつかかえ工事作業が行われています。昨年夏からは平地の両側がフェンスで囲まれ、年末には堤防に渡る「橋梁:中津一ノ橋」も撤去されました。

年末にはクレーンなどの作業車が激しく動いていましたが、再び2月20日に見に行ったところほとんど整地されており、昨年まで「凧揚げ大会」していた頃とはすっかり様変わりしていました。

ただ気になることがあります。「阪神高速・淀川左岸線」を新大阪駅から万博会場へのアクセス道路とするとの昨年秋にアナウンスがありました。これまで遅れ気味だった工事が急にピッチが上がってきて、逆に前倒しして2025年の大阪万博までに開通させるということにです。

左岸線の工事の進捗状況が気になり、2年前に中津小学校で住民説明会があった時参加しました。その時に地域住民の方の意見として、高額な高速代を払ってまでこれを使用するかと疑問が呈されました。

高速代を惜しみ、並行する倍に拡張される「一般道:淀川南岸道路」や地域の路地に多くの車が入ってくるのではと懸念されていました。おそらく現在フェンスで囲っている幅が、「阪神高速・淀川左岸線」に並行する一般道・淀川南岸線が拡幅される幅になると思うので、当然でてくる疑問です。

さらに、説明会の直前に「阪神高速・淀川左岸線」の工事車両に巻き込まれて校区の児童が亡くなった事故があったそうです。これから工事が本格化すれば膨大な数の工事車両が地域に入ってくることになるわけで、校長やPTAなど学校関係者からも心配が出されていました。

万博を錦の御旗に工期が一気に短縮されて遅れも許されないとなると、半端ない数の車両が入るとどうなることでしょう。一番心配なのは、もし万一工期が遅れたとするとどうなるかです。万博会場への車が淀川左岸線に並行する倍に拡幅された道路に殺到しますし、引き続き工事車両もウロウロする状況は想像することすらしたくないです。少なくとも、子どもたちが平穏な毎日を過ごして欲しいです。

 現在の写真は昨年12月なかば、年明け10日前後に、2月21日に撮った写真と、「中津運河跡」での1月例会における活動風景(2014年~17年)です。