東京ではもう開花宣言が出され、日本列島に例年より早く春が猛スピードでやってきていますが、コロナウィルスにより日々重苦しい雰囲気に包まれています。
15日が〆切だった春休みの三企画とも、残念ですが中止せざるをえませんでした。しかし、家に閉じ込められた子どもたちのためにも、できるだけのことをしたいと思い、急きょ新たな企画を検討しています。
今回のコロナウィルス騒動では、これまでの大阪自然教室が信条としてきた活動スタイルが逆に作用しています。
野外活動センターや少年自然の家などの既存施設やお仕着せのプログラムを使わず、田舎のおじさん・おばさんたちの懐に飛び込み、一貫して独自のプログラムを展開してきました。民家や集落公民館を借りるなど、あえて生活空間の近場で地元の人たちと積極的に関わりを持って活動することにこだわってきました。
現在、世界中で一気に感染者数や死者数が増えていくパンデミックに陥りつつあり、その中で高齢者の感染は重篤化して死亡者の多数を占めている状況では、都会の子どもたちの集団を恐怖と感じるのは当然のことでしょう。それも大阪の子どもたちです。
大阪ではライブハウスからクラスターが起こり、そこから西日本各地に拡がりました。その拡散が阪神間の老人施設や病院でのクラスターがいくつも発生しています。感染経路をたどることができない感染者もいるという状況なのですから。
特に「ぶらり旅」企画では事前にアポを取らずに、テントを張る場所の交渉から始まる地元の人たちへに働きかけが決め手の旅となります。日々悪化していく状況では、この企画そのものが成り立たなくなってきました。
申し込みが少ないので、三企画を「いなば西郷」に合体して実施する方法も模索しました。そこで、〆切を前に受け入れ先の鳥取県河原町の弓河内集落の方に大阪の子どもたちを連れて行くことに対して、率直な意見を聞かせて欲しいと投げかけていました。
役員会を開いて検討していただきましたが、高齢者が大多数を占める集落としては、今回は集会所の利用は遠慮して欲しいという結論でした。感染者ゼロの鳥取だからこそ、当たり前の心情であると思います。
そこで、この春の企画を集落内で持つことは無理と考え、予定していた3つの企画はすべて中止とすることにしました。ただ、何とか近場で集落から離れた施設でできないかを検討しています。
日程は3月27日~30日とし、一つの施設で行う。ただし、プログラムは低学年と高学年で別にする。集合・解散のの場所は「新大阪駅」とするが、時間はラッシュ時を避ける。
規模など詳細は今週19日のリーダー会議で決定しますが、〆切までに申し込んだ方を優先することにします。
ただし、今後出発までに状況が、外出は控えるべき段階まで悪化した場合は中止とします。