日程3月25日(水) 夕方~ 31日(火) 昼
対象中学1年生~3年生
人数10名
参加費49,000円
子供会議3月21日(土) 午後1時半~4時
自然教室事務所(地下鉄中崎町下車)

春の企画に関しての問合せは 西村(090-1149-4326nishimura@osakashizen.org)まで

 今年の寒波はそれほど強くないため、暖かい日が続いていますが、ちょっぴりまだ寒い。やはり、「ぶらり旅」は春風にのって南に行こう! 今回目指すは、九州のすんくじら、鹿児島県薩摩半島の西海岸。すんくじらとは「隅(すみ)っこ」という鹿児島方言です。日本地図をながめてみると、確かにここはすんくじら。でも、もっと広い視野でみると、ここは日本の玄関口。東シナ海の荒波が打ち寄せる複雑な地形のリアス式海岸には坊津(ぼうのつ)、久志(くし)、秋目(あきめ)と天然の良港が続いており、古くは坊津から遣唐使船が中国に向けて出航し、鑑真和上も秋目に上陸しています。坊津(ぼうのつ)は、室町時代にあたる中国の文献に、福岡県博多津と三重県の安濃津(後に地震で壊滅)と共に日本三津(にほんさんせん)として紹介され、しかも総路と記されているように、貿易船がたくさん行き来していました。

 江戸時代になり、幕府鎖国令により貿易の窓口が長崎・出島に制限されたため、貿易の表玄関からは外れてしまいましたが、しばらくは薩摩藩の大掛かりな密貿易を担っていました。その後、江戸時代中頃に密貿易の徹底的な取り締まりがあり、坊津は貿易港としての役割を終えました。そして、残った船団はカツオ漁に活路を求め、それを加工するカツオ節の生産が産業の中心となります。それも、明治中頃からはカツオを求めて遠くまで出かけるために船が大型化していくと、坊津(ぼうのつ)では手狭なためカツオ漁の中心はお隣の枕崎へと移っていきました。すんくじらと侮ってはならない、歴史のある地域です。

おおよその行程は25日、神戸港から午後7時の宮崎行きのフェリーに乗船。翌朝、宮崎港から宮崎駅に移動して鹿児島中央駅までは特急、そこで、鹿児島本線に乗り換えて伊集院駅に昼頃に着きます。そこからバスに乗って南さつま市加世田、バスを乗り換えて大当(おおとう)という集落に着きます。大当(おおとう)は「石垣の里」とも言われ、海岸から続く見事な石垣群の集落に宿泊します。28日は大当(おおとう)を出発して野間池から秋目(あきめ)、さらに、次の28日は坊津までと、変化に富んだリアス式海岸の景観と東シナ海の大海原を横目に見ながら、ひたすらいくつもの峠を越えて二日間歩き続けます。坊津は歴史を感じさせる密貿易屋敷や勅願寺(ちよくがんじ)であった一乗院跡などの文化遺産、安藤広重も画いた双剣岩などの景勝地、珊瑚礁や熱帯魚にもあえる岩礁なとがあるので、丸一日足を休めて坊津をゆっくり堪能し、もう一泊します。最後の30日には枕崎港へ。カツオ節の匂いが漂う町並みを歩いて、線路の南の最終点である枕崎駅へ。そこからバスで鹿児島に戻り、さらに宮崎まで移動してフェリーに乗って翌朝大阪に戻ります。

 今回の旅ではNPO法人「坊津やまびこ会」の方に、秋目(あきめ)や大当(おおとう)でも地元の方にお世話になります。

おもしろ自然楽校の春休み:ぶらり旅2020募集要項