星田の下見の日、別動隊として智頭の脱穀作業に向かった西村氏率いる数名。

しかしまたもやあいにくの雨で脱穀は延期に。結局11からの連休に脱穀作業は持ち越された。最近は週末が雨の予報だと、つくづくタイミングが悪いと思うようになった。

稲干し台に干された稲を、コンバインという機械に流していく。コンバインというのは、一人乗りの車に、稲刈りの機能と脱穀の機能を合わせたものだが、今回は作業車を移動させることなく、脱穀の機能のみを使用する。

脱穀とは、収穫した実を茎からはずず作業。
ちなみに智頭の家には昔の脱穀機があり(借り物だが)、動力がついただけでコンバインのそれも原理は同じである。

みるみるうちに籾袋がいっぱいになる。いっぱいになった籾袋は約30キロだそうだ。この後米の乾燥具合を見ながら籾摺りをし、精米されたものが食卓に並ぶ。

同時進行で、今年の役目を終えた稲干し台を解体。
3メートル以上の大竹を軽トラに積み、持ち主の家に返しに行く。動く竹林だ。

今回の作業は他に、椎茸の原木の設置、蕎麦、サツマイモ等の収穫。そしてニンニクなどの植え付け。

さらに来年の田んぼ作業に向けて、ここで1度田起こしをしておく。
今年の田んぼは場所によって深さの違う、代掻きの不十分な田になった。
来年はこの反省を踏まえ、田起こしについてはしっかりと時間をとっていくつもりだ。

そういえば美方で田んぼを作ったとき、鍬1本の使い方を知らず、農具を何本もダメにした。
畝(うね)作りなど、土を運ぶ用途の鍬で硬い土を耕そうと大きく振りかぶった為、鍬が耐えうる角度と強度の限界を超えてしまっていたのだ。

今年はこうしたら失敗だった、とか、
地元のあの人はこう使っていた、とか、

そうやって学びながら1年毎に経験を深めていく作業が、とてもおもしろい。