集合の宝塚からさらにJRに乗り、30分も走った草野駅が、今回の2年生のフィールドだ。このあたりの駅は駅員のいない無人駅で、線路やホームを守る柵も粗末なものや、設置自体されていない箇所もある。そういう、あまり近代化されていない様子が、周りの田畑の風景と相まって、情緒を感じさせる。

下見の日、車窓からは代掻きの作業が始まっている田んぼが見えた。この日駅のすぐそばの田んぼにはまだ水が入っておらず、タンポポや菜の花、その他の雑草が生えている。タンポポの笛を吹き、ぺんぺん草を鳴らし、ヨモギを採りながら南へ歩いた。
白いチョウを捕まえようと走り回ったり、モグラの死骸を見つけたり、いろいろな発見をしながら、木陰で昼食。

その後は今年初の川遊び。
流れが緩やかで泥が溜まりやすく、とても綺麗とは言えなかったが、そんなことに怯む自然教室ではない。
2年のやんちゃ共は体中に泥を塗りつけ、投げつけあい、まるで野人の祭りのようになっていた。

やんちゃ軍団が川遊びに興じている一方、集めたヨモギを料理する。と、かっすんがどこからかコゴミを発見してきた。さっと茹でてポン酢で食うだけで、子どもにも好評だ。

ヨモギはすり鉢にかけ、粉と混ぜてダンゴに。
しかし頼りのキャンピングガスが底をつき、あとは茹でるだけという段になって火がなくなってしまった。
「ゆうに聞いたら、ガス缶1個で足りるって言うから・・・」と奈穂が言う。というわけで今回の失敗の原因はすべてゆうの責任ということにしておこう。

藍本の駅まで到着し、同じく藍本から帰途につくゆうのいる3年からガスの換えをもらい、なんとかヨモギダンゴを味わうことが出来た。餡子ときな粉、どちらもうまい。

これからどんどん暑くなっていくので、例会で突然川に飛び込みたくなることも多いだろう。必ず毎回、着替えと水靴、なければ靴下を。そして濡れた服を入れる袋を必ず持ってきてください!
朝、「今日は泳ぐ気分じゃないな~」なんて思っていても、みんなで思いっきり水浴びてるのを見たら我慢なんてできたもんじゃない。
まぁドロドロのずぶずぶで帰ってもらっても、いっこうに構わないんだが。